インプラント治療に
関して
当医院は地域の一次医療としての役割を図るため、
急患の患者様をできる限り受け入れるという想いで診療を行っております。
そのため、新規のインプラント治療をしておりません。
ご希望であれば、カウンセリングの後、他院にご紹介させていただきます。
インプラント治療とは
歯を失ってしまった時、骨の部分に人工の歯(人工歯根)を埋め込んで、まるで自分の歯が元通りになったかのように治療する事をインプラント治療といいます。
少数の歯を失った場合、今まではブリッジを使う治療が一般的でしたが、健康な隣の歯まで削る必要がありました。
インプラントは、チタン製の人工歯根をあごの骨に直接埋め込むので、自分の歯と変わらない自然な歯を入れることができます。また、噛む力を直接あごの骨で受けるため、強い力で噛めるようになり、これまでと同じように食事を楽しむことができます。
※当院では、インプラント体が金属アレルギーを引き起こさないとしても、異物を身体の中に埋め込むという事、インプラントが必要となった部位がどのような経緯で歯を喪失する事になったのかをよく考え、メリット・デメリットを詳しく説明させて頂いてから治療を始めます。
インプラント治療の流れ
一次手術
所要時間 約30~120分
局所麻酔をし、歯肉を切開します。歯槽骨に穴をあけ、その穴にインプラント体を埋入します。埋入したインプラント体に歯肉をかぶせた状態で縫合すれば、一次手術終了です。
治癒期間
所要期間 約3~6カ月
インプラント体と骨が結合するまで約3カ月から長い方で6カ月間待ちます。この間に、インプラント体の素材であるチタンと骨とがしっかりと結合し、自分の歯でいう、歯根と同じような役割を果たせるようになります。
二次手術
所要時間 約30分/治癒期間 1~6週間
人工の歯を取り付ける準備をします。局所麻酔をして歯肉を切開しアバットメントを取り付けます。切開した歯肉を縫合すれば二次手術終了です。この状態で、歯肉が治るまで1~6週間おきます。二次手術を行わない1回法の手術法もありますが当院では行っておりません。
人工歯冠の作成・装着
所要期間 約1週間
歯肉が治った時点で型を取り、人工の歯を作ります。形や色などは患者さんに合わせて作製し、噛み合わせの調整等をしてインプラント体にネジ止めし完了です。インプラントへの固定は、人工の歯をセメントにより固定する方法もありますが、インプラント治療のメリットでもある術者可撤式(歯科医師が必要な時に取り外せること)の意味が半減してしまいますので、審美的要求が高い場合に限ります。
メンテナンス
インプラントの寿命はこのメンテナンスが出来ているかいないかで大きく違ってきます。天然の歯には、歯とあごの骨の間に歯根膜というものがあり細菌の付着や侵入を防いでいます。しかし、インプラントはこの粘膜が無く骨と直接結合しているため、歯と歯茎の境目が問題を起こしやすい環境になっています。そのため、普段の歯磨きはもちろんの事、プロスタッフによるメンテナンスが必要となってくるのです。
インプラントの
メリット・デメリット
メリット
- 自分の歯と同じような感覚で噛む事が出来る、食べ物の感触がよくわかります。
- 周りの歯を傷つけません。
- 見た目は自分の歯とほとんど同じようにきれいに仕上がります。
デメリット
- 外科的な手術が必要になります。
- 他の治療に比べて自費治療になるため治療費が高額になりがちです。
- 骨への定着期間を入れると治療期間が長くなります。
- 固定性となるので、清掃が難しい。
※保険外診療となります。骨の状態、全身状態により適用とならない場合があります。詳細は担当医までご相談ください。
インプラントQ&A
- Q
誰でも治療は受けられますか?
-
A
健康な方であれば基本的に誰でも治療を受ける事が出来ます。ただし、妊娠中の方や全身疾患の状態によりインプラント治療を受けられない場合があります。
- Q
手術の際に入院が必要ですか?
-
A
基本的には入院の必要はありません。
- Q
治療期間はどのくらいかかるのですか?
-
A
インプラントを埋入した部位や個人によって差がありますが、4カ月から7カ月程度の治療期間が必要となります。
- Q
インプラントはどのくらいもちますか?
-
A
患者さんのお口の中の衛生管理に大きく関係してきますので、お口の衛生状態が悪いと寿命が短くなる場合もあります。常に衛生管理を良好に保って頂き、メンテナンスを行えば10年以上もつことも多くあります。
- Q
治療費用はどのくらいかかりますか?
-
A
現在保険治療の適用になっていません。埋入するインプラントの本数、人口歯の種類の内容により異なりますが、当院では1本のインプラントにつき、インプラント体152,780円、一次手術101,850円(1回の手術であれば何本でも同料金です)、二次手術・上部構造(クラウン)の装着101,850円で行っております。
例)
インプラントが1本の場合
→ インプラント体152,780円+一次手術代101,850円+二次手術~上部構造の装着101,850円 計356,480円インプラントが2本の場合
→ インプラント体305,560円+一次手術代101,850円+二次手術~上部構造の装着203,700円 計609,260円インプラントが3本の場合
→ インプラント体458,340円+一次手術代101,850円+二次手術~上部構造の装着305,550円 計863,890円※別途、CT撮影が必要な際はその費用をご負担して頂きます。
他の治療との比較
ブリッジ
メリット
- 保険適用のものがある。(奥歯は銀歯になります)
- 固定式であるため、装着後の違和感(装着感、わずらわしさ)が少ない。
- インプラントに比べて、治療期間が短い。
デメリット
- 抜けた歯の隣にある健康な歯を削る必要がある。
- ブリッジと歯肉の間などは清掃しにくい。
- 歯の抜けた部分の骨がやせる。
- 食べカスが詰まりやすい。
- 支えになる歯に負担がかかる。
義歯
メリット
- 種類に応じて、保険適用のものがある。
- 歯を削る部分が少ない。
- インプラントに比べて、治療期間が短い。
- 義歯を取り外して洗うことが出来るので衛生的である。
デメリット
- 違和感がある。
- 入れ歯に慣れるまで時間がかかる。(個人差があります)
- 個人差がありますが味覚が変わる場合があります。
- 自然な外観を損ねがちである。(バネなどが見えてしまう)